高校数学の教科書の教え方は改善の余地あり

私の娘は今25才の社会人ですが、娘には厳しい受験競争の経験をさせたくなかったので無難に大学付属の私立高校に行かせました。
娘は推薦入学により大学の法学部を希望していました。
大学付属高校からその大学に推薦入学できるためには、希望の学部によってある一定の基準以上の成績でなければ推薦できないことになっていましたが、幸い娘の成績はその基準以上に達していたので親としては安心していました。

ところが、推薦入学とはいってもその大学は推薦入学受験者用の試験があり、法学部でもどういうわけか数学が必須となっていて、100点満点中最低でも50点程度は取らないと推薦してもらえないことになっていました。

娘は国語は得意でしたが数学が苦手で学校の試験前に一夜漬けで私が教えて試験の結果はある程度の点は取れるのですが、試験が終わるとすぐに解き方を忘れてしまうので、時間が経ってからテストで過去に同じ問題が出ても解けないという状況でした。

したがって、大学受験まで残り1か月くらいになってその大学の数学の推薦入学用の過去問を解かせたところ、25点くらいしか取れなかったので、これはやばいと思い、これからは数学を集中的に勉強するよう指示し、2週間後にもう1度過去問をやらせたところ、やはり25点くらいしか取れませんでした。

私はあせってこのままでは推薦入学は難しいと判断し、私が特訓して教えることにしました。

私は教科書に沿って教えていくうちにあるところで私でもわかりづらいところに遭遇して娘にわかりやすく教えるにはどのようにしたらいいのか少し悩みました。しかし、すぐに私は教科書の教え方がわかりづらくしているということに気づきました。
教科書は何故こんなにまわりくどい解き方を教えているのだろうと不思議に思いながら、もっと簡単でわかりやすい解き方はないだろうかと少し考えたところ、すぐに別の解法を思いつき、娘にその解き方を教えたところ、娘も理解し、同じような問題を解かせたところ、正解することができました。
このように私流の解き方を教えながら約2週間特訓したところ、過去問を25点から何とか50~60点くらいまで上げることができました。

私は当時高校の数学の教科書のレベルが昔に比べて落ちているように思いました。

数学の問題の解法は一般的に複数あるのが多いと思いますが、もっと効率的でわかりやすい解き方を教科書が教えるべきであり、学校も全て教科書どおりに教えるのではなく、こういう解き方もあるということを教えるべきだと思います。

1つの解き方しか教えなければ、柔軟な発想を養う訓練ができないのではないでしょうか。