世の中には美人やイケメンは少数で、ほとんどの人が十人並みか不細工と言われる部類に入ると思います。それは、多少の主観的な好みがあって、ある人には不細工に見えても別の人には美人(またはイケメン)に見えることもあるかもしれません。
美人像(またはイケメン像)は、人によっても時代によっても国によっても違うので一概にこういう人が美人(またはイケメン)であるという定義は難しいのかもしれません。
ところが、もしかしたらこれが客観的かつ理想的な美人顔(イケメン顔)になるのかもしれないという定義を発見しました。
ただし、これを定義づけるためには、性別、年齢別、人種別(国別)、時代別に理想像を分ける必要があります。
何故なら、それぞれの分類においてその分類に適合した理想像が異なるからです。
人間は一般的に安定な状態を快く感じ、不安定な状態は快く感じないものです。
たとえば、顔のパーツが普通の人より非常に離れていたり、一部のパーツが非常に大きかったりすると普通の人の顔よりも少し不安定な姿に見えるため、人はあまり快く感じない傾向にあると思います。
人間は、人と接して生きていかなければならない社会的動物なので、「自分の外見は少なくとも人から不快に思われない程度に普通の外見でありたい。出来れば、他人が快く感じる顔(美人またはイケメン)でありたい。」と思う人が多いのではないでしょうか(もはやそのように思う年齢を超えている人は別ですが‥‥。)。
では人が快く感じる顔とはどんな顔なのでしょう。
これは、ずばり、いかに平均的な顔に近いか、つまり顔のパーツや輪郭などが整っていればいるほど人は安心し快く感じるものです。
以前、外国の指名手配中の多くの女性と男性の顔写真が公開されていて、それぞれの写真の顔は美人やイケメンはほとんどいませんでした。
ところが、男女別にそれぞれの写真の顔を全て重ね合わせた結果、そこに現われた合成写真の顔は女性は絶世の美人で男性は超イケメンになっていました。
もうお分かりのとおり、多くの不細工な顔写真を重ね合わせると顔の輪郭やパーツが平均化されて整った顔になるため、女性は美人になり、男性はイケメンになるというわけです。
したがって、最も理想的な美人顔とイケメン顔の基準として、年齢別、人種別(国別)、時代別にできるだけ多くの顔写真を重ねて合成した顔がその分類に適合した理想的な顔であると定義することが可能です。
整形美人が皆同じような顔立ちになってしまうのは、理想の顔を求めると皆平均的に整った顔になってしまうからです。
多くの十人並みの顔や不細工な顔の中に少数の美人がいるから、快く感じさせる整った顔の美人が希少価値として価値が高まり(いわゆる目の保養を含めて。芸能界のアイドル系などが該当。)、美人が目立つのであって、皆整形して同じような顔立ちの美人になってしまうと、美人という価値が下がり、個性のないつまらない社会になってしまうかもしれませんね。